「営業向いていないかも…」その正体は?

営業という仕事で働く中で、何となく「自分には営業向いていないかもしれない」と感じてしまう──。
そんな風に思ったことはありませんか?

私はこれまで約10年間、営業職に携わる中で、
数多くの新人たちが「営業は向いていない」と感じて去っていくのを見てきました。
けれど、その多くが“本当の向き不向き”ではなく、“ある状態”にハマっているだけだと感じています。

今回は、「営業向いていないかも…」と感じたことがあるすべての人に向けて、
その感情の正体と向き合うヒントをお伝えします。

【1】私自身も「営業向いていないかも…。」と思った

実は私も、営業を始めた1年目はずっと「向いていない」と思っていました。

売ろうとしても売れない。
成果が出ず、自信が持てない。
上司から結果に対して怒られたくない。
どんどん焦って、無理にでも売らなければという気持ちに追われる──。
でも、そんな状態では売れるはずがありません。

なぜなら、売ることに必死になっている時、人は“自分のことが見えていない”からです。

営業とは、試行錯誤と改善の連続です。
どんな言葉を、どんな表情で、どんなタイミングで発しているか。
これが見えていなければ、PDCAなど回るわけがなく、仮に契約になっても再現性なんて皆無です。
そしてそんなラッキーは続かなくて、また思うのです。
「やっぱり営業向いていないのかな…?」

【2】PDCAを回せていないから「向いてない」と思う

「PDCAを回そう」とよく言われます。
しかし、実際にPDCAが回っていれば、自分が何を修正すればいいかが見えてくるはずです。
逆に言えば、「向いていない」と感じる人は、自分が何を間違えているのか分からない状態なのです。

それも当然です。多くの人は“お客様を見ている”から。

「この人のニーズは?」「どんな伝え方が響くのか?」「どんな応酬をされるのか?」と、
お客様を主語に考えてばかりでは、営業としての自分の“技術”には目が向かなくなってしまいます。

売れるようになるためには、「お客様と対峙している“自分”を見つめること」が欠かせません。
何をどう言って、どんなリアクションが返ってきたのか。そこに改善の全てが詰まっているのです。

【3】「断られるのが辛い」「意味を感じない」

営業の悩みの中でもよく耳にするのが、
「断られることが多くて辛い」「自分の仕事が誰かの役に立っているのか分からない」といった声です。

私は、理想と現実の差に堪えられず“逃げたくなる感情”だと思います。
逃げること自体は悪くありません。誰しも心が折れそうになることはあります。
でも、その感情に蓋をして「これは向いていないせいだ」と結論づけてしまえば、それ以上の成長はありません。

まだ売って感謝された経験もない。
お客様から怒られた経験もほとんどない。
そんな状態で「自分は役に立てているか」と悩んでも、答えなんて出ません。

営業という仕事の本当の意味や価値は、「売れた先」にしかないのです。

【4】トップ営業も断られるのが辛い

断られることが辛い。それは、どんなトップ営業でも同じです。

むしろ、トップ営業ほど何百回、何千回と断られてきています。その上で結果を出しているだけです。

私はこれまで、断られるのが好きな営業マンに出会ったことがありません。
みんな「辛い」と思いながらも、その先にある「売れた喜び」や「お客様の感謝」に向けて動き続けています。

だからこそ、「断られることが辛いから自分は向いていない」と思う必要はありません。
むしろ、それは“全営業共通の感情”なのです。

【5】理想の自分をどれだけ信じ続けられるか

結局、営業に向いているかどうかは、“過去の自分が描いた理想”をどれだけ信じ抜けるかにかかっています。

入社時、「頑張って稼ぎたい」「成果を出して評価されたい」と思ったはずです。
毎日の現実は厳しく、その理想を疑いたくなることばかりでしょう。
でも、それでも信じて努力し続けた人が、最終的に“理想の自分”に近づいていきます。

私も、営業1年目は売れなくて本当に辛かった。
けれど、毎日大量の心理学の本を読みあさり、自宅で独学し続けました。
これはすごく遠回りだったと自覚しています。でも、私にはこのやり方が合っていました。

誰かから盗む。聞きたくない相手に頭を下げる。独学で学ぶ。
やり方は人それぞれ。でも、「努力なくして、普通じゃない結果には辿り着けない」のは共通です。
そして、営業職で結果を出そうとした時に過去の自分の「普通」や「常識」が通用しないことが多い世界だとも思います。
普通は「初めてあった人から高額な商品を買いません」
普通は「売れないのは“商品”に魅力がないのかもしれない。と思います。」
普通は「同じ商品で同じ価格ならそんなに大きな結果の差は生まれません。」
普通は「人の話す練習を何十回何百回も練習しません」
営業の仕事だけではなく、本気で仕事の中で成果を出すとき過去の自分の「普通」は通用しないのです。

そしてこれは“技術”ではなく“覚悟”の話。覚悟は今この瞬間に持てます。本気になれば、人生は本当に変わります。

【まとめ】

「営業に向いていないかも…」と感じたら、それは“技術の問題”ではなく、
“自分との向き合い方”の問題かもしれません。

営業の向き不向きは、やってみなければ分かりません。
そして、やり切らなければ本当の意味での“自分の適性”には辿り着けません。

逃げたくなる気持ちも、不安も全部わかります。
でも、そこで立ち止まらずに「もう少しだけ続けてみよう」と思えるかどうか。

それが、あなたの営業人生を大きく左右します。

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“うまくやろう”ではなく“うまくなろう”が大切

営業において、「うまくやろう」とする人がいます。
なるべく断られないように、なるべく嫌われないように。
でも、営業という仕事は“うまくごまかす”ことではなく、“うまくなっていく”ことが本質です。

たとえば、最初のロープレで噛んだり詰まったりしても、それは「うまくなっていく過程」でしかありません。
むしろ、そういう壁にぶつかり、恥をかいて、修正する。その連続が、成長の道です。
「自分の実力を客観視し、受け入れる姿勢」こそが、営業に向いているかどうかを超えて、成果を上げられる人の共通点だと思います。

【最後に】「素直さ」と「諦めない心」が営業を変える

最後に、私がこれまで見てきた“伸びる営業マン”に共通するのは、「素直さ」と「諦めない心」でした。

アドバイスを受け入れられること。失敗を振り返れること。何度でもやり直そうとすること。
これらはすべて技術ではなく、本人の姿勢の話です。

営業に向いているかどうかを考える前に、自分がどれだけ素直に、諦めずに続けられているか。
ここにこそ、自分の“本当の可能性”が隠れていると私は思います。


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